『一言こと・・・』~著者(葛原黄道)より
先日インターネットで検索をしていると、とても興味ある項目がありました。
それはやせすぎで悩んでいる方たちの情報の掲示板でした。
というのは、私ども東陽元気館はやせすぎ・元気不足の指導、相談,研究などを40年近く行っているですが、今見渡しても、本・書籍などは書店にはありません。
私ども以外の本は40年以上前の佐藤先生の本一冊だけしかありません。
当然マスコミに取り上げられることもほとんどありませんでした。
昨年「アエラ」という雑誌でやせすぎの方の特集が組まれたことがある程度で、世間の人たちも「やせていていいね」「太ってなくていいね」というような風潮で、世の中がダイエットをしなくてはいけない方向に進むことはあっても、いわゆるやせすぎの方が太れるとか、やせすぎで苦しんでいる方はどうすればよいのかなどは、ほとんどがマスコミの話題にものぼらず、私ども以外ではまったく太るための方法論も確立されていません。
インターネットではどうかと調べてみますと、やせすぎの方の不満や悩みなどが書かれてる掲示板があり、その中に私たちがたびたび聞く内容、つまりやせすぎということがいかに辛く、毎日の生活が苦しいことか、しかもそれが世間的に認められていないため、生きていくのが大変だという主旨の内容が書いてありました。まったくそのとうりだと思いました。
ある女性の方の掲示板にやせすぎの悩みが書いてありました。
それに対して男性の方から私どもの「あきらめないで やせすぎ・元気不足はこうして治す」(健友館発行 葛原黄道著) を紹介いただきました。
その中にたいへん気持ちのいい太るための体操が載っていて、自分も実行しているがあなたもやってみませんかという書き込みがありました。
その体操をすると、まだ太るところまではいかないけれどもとても気持ちがいいし、効果がありそうだと書いてありました。彼はその本を読み、共感理解できるところが沢山あったためか、その本を推薦してくれています。
(どうもありがとう。)
そこまでは自分が当事者でないかぎり、もっともな話なのですが、その女性の方の「太れない」という悩み以外に、いわゆるその方の生活の一部が掲載されていました。
その食事の内容、あるいは食事を摂るタイミングなど、また太るためにスポーツクラブに行くなど、努力している様子が書かれていましたが、(それを見てびっくりしました)それでは太れない、というよりもそれをしているから太れない、また、それを続けているともっとやせてしまう可能性があるということを強く感じました。
やはりインターネットでも、やせている方がどうしたら太れるかということの正しい情報は一切ありませんでした。間違った食事、やせ続けるための(本来は太るために行っている)きつい運動などこれ以上思い込みで続けていると太ることもやせることもできず、体が硬く太れなくなるか、少しずつやせ衰えていくか、お金をかけながらも現状維持か衰退してしまう結果となっているのが現状なのです。
また、健康に良いと言われていることをまじめに 実行していても、やせすぎの方にはかえって逆効果になることがたくさんあるということを心配をしています。
私どもは、そのためにこのホームページを開設し、どうすればやせ体質あるいはやせすぎということを正しく意識して生きていくか、どうすれば本当に元気に太って健康になることができるかということをお伝えしていきたいと考えます。(2003年)